現在の仕事は?
野生動物共生・畜産動物放牧システムのコンサルティングをおこなうファーム信越事業部で、鳥獣害システムの設計や設置指導や調査をおこなっています。人と動物が共生していくために最適な設計を日々追求しています。また、山間地等に設置される電気柵などの設備は、動物の知識と土木施工の知識の両方がないと設計ができませんが、わたしたちは建設業です。設置場所に合わせた最適な設置方法、資材の搬入など多面的な設計とコンサルティングをおこなっております。
入社までのきっかけは?
動物が好きでした。出身は安曇野市ですが高校卒業後、東京で動物専門の学校へ進学しました。ペットなど飼育されている動物についても学ぶのですが、自分の興味はもっぱら野生動物で在学中も大町の山の中でカモシカを追って調査をしていました。
就職活動で野生動物に関係した仕事に着きたいと考えていて、動物関係職だけの合同説明会での出会いがきっかけです。農作物など猿による被害も知っていましたし、野生動物を相手に仕事ができるということで応募し、入社に至りました。
やりがいは?
「被害が出なかったよ」という知らせを聞いたときは最高です。鳥獣害に被害は壊滅的になってしまうケースも多いため、わたしたちコンサルタントにとっては、被害をゼロに向けての設計、施工をおこない成果をあげることが求められるからです。
被害がなく栽培シーズンが終わったという連絡が何よりものやりがいです。
これから
やりがいで、被害が出なかったという知らせが最高とお話をしましたが、被害が出てしまうこともあります。設備を都度変更することもコストの面からも現実的ではないため、中長期にわたり、被害をゼロにできる設計ができるよう日々の研究と改善を進め、人と野生動物が互いに幸せに過ごせる環境づくりを目指していきたいです。